フィリピン医学留学Diary

フィリピン医学留学での様々な出来事を綴ります。

フィリピンの医学部を卒業してアメリカで働けるのか

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渡米したい場合は、フィリピンから卒業後直接渡米するか、日本で働いてから渡米するかだと思います。後者に関しては、可能だと思います。しかし、前者は難しいんじゃないかというのが僕の現時点での理解です。そもそも法律上の問題で不可能ではないかという指摘もあります。)

アメリカで医師として働く場合、アメリカの医師国家試験USMLEを取得し、現地のResidency Programに応募し、選定されるのが一般的な方法になります。USMLEに関してはフィリピンの医学部を卒業して受験可能です。UERMでは、入学式で2023年問題の基準はクリアしているため安心してほしいと学長から話がありました。しかし、問題はResidency Programです。アメリカの永住権が無い日本人の場合、まずVISAが一つの壁になります。基本的には、現地の医学部を卒業したアメリカ人と外国語医学部を卒業したアメリカ人が優遇されるのが一般的だからです。とは言え、アメリカの医師の4人に1人は外国人です。あなたが優秀であれば、外国人でも喜んで受け入れます。問題はフィリピン医学部を卒業した直後では、その優秀さを証明する機会がUSMLEのスコアくらいしかありません。USMLEのスコアで高得点を取得しなければ基本的には外国人のResidency Programの扉は開かれません。これをChallengingと捉えるかimpossibleと捉えるかは人によります。

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フィリピンの医学部を卒業された太田医師のオフィシャルウェブサイトに、太田医師ご自身が渡米に挑戦された時のお話が書かれていますので、参考にして下さい。(http://yota.justhpbs.jp/sub2.html

しかし、特殊な能力を持っていたり、アメリカの大学院を卒業している、また現地でコネクションがある場合は必ずしもこの限りではないようです。また、アメリカでの臨床を狙っている韓国人やカナダ人の友人が学校にいるので、彼らがどうやって実現させるのか注目しています。