フィリピン医学留学Diary

フィリピン医学留学での様々な出来事を綴ります。

マニラの治安

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マニラはフィリピンの中でも、経済格差が広く、治安が悪い地域として知られています。フィリピンの田舎は、自然豊かで牛が道路に歩いているようなのどかなイメージを僕は持っていますが、マニラはそれとは対照的に殺伐とした都会です。マニラに住んで最初に驚いたのが、想像以上に都市開発が進んでいたこと。そこいらに巨大ショッピングモールが乱立し、高層マンションが立ち並んでいます。利便性でいうと、大阪よりもいいのではないかと思うくらいコンビニもレストランも揃っています。

都市の発展の一方で、地方から上京し、仕事に就けない貧困層が多く、ストリートチルドレンや売春婦が道に溢れている地区も少なくありません。また、タクシーの運転手がぼったくってきたり、理不尽に怒ったりということも少なくありません。というと危険な印象を持たれると思いますが、治安の悪さはスラム地区や歓楽街に集中している傾向があります。格差社会の顕著なマニラでは、そういった貧困層の一方で、億万長者も結構います。医学部でクラスメートになる子たちにはそういった子が特に多いです。彼らは、当たり前のようにMacを使い、スタバに頻繁に出入りし、海外旅行に行きます。彼らの生活圏内を普通に生活していれば、危ないと感じることはないと思います。
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夜11時頃の学校の近くのstarbucks。試験期間が近づくと、勉強する学生たちで埋まります。

UERMの周りには、日本で言ういわゆる高級マンションが立ち並んでいて、医学生の多くがそこで住んでいます。40階を超えるようなマンションにはプールやスカイラウンジ、高級感を漂わせる受付、周りにはガードマンが沢山います。僕もそのうちの一つに住んでいますが、レストランもスーパーもスタバも高級マンションの下に入っているし、学校まで歩いて1分もかからないので、アメリカにいるのと変わらないなと感じることがあります。学校の真横には警察署と日本人が経営する居酒屋があり、夜12時以降に歩いても、治安が悪いと思ったことはありません。
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多くの学生たちが住む学校横のコンドミニアム
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↑僕が住んでいるコンドミニアムのプール。学期中は泳ぐ時間はありませんでした。
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うちのコンドミニアムのフロント。(写真)友人でも入口で名前を書かなければ入れません。こういったプール付きの高級マンションでも、部屋は狭いですが、家賃は9000pesos(2万円程)とお得感があります。

しかし、これはあくまで個人の印象に過ぎないので、もしかしたら僕とクラスメートたちが1年間超幸運だったという可能性があるかもしれません。政府の統計を基にもう少し客観的に説明すると、日本人は毎年フィリピン全土で平均4人殺害されているようです。これを殺人発生率で表すと日本にいる日本人より高いことになります。しかし、日本人が殺害される大多数のケースはフィリピン人ではなく、他の日本人とのトラブルで起きるようです。また、殺害される日本人には共通の特徴が見られるようで、以下がそうです。

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ということなので、留学生が殺害される確率は極めて低く、日本人留学生が殺害された前例はこれまでありません。

僕の実感的にも、統計的にも圧倒的に多いのはスリ。携帯をすられたクラスメートを数人知っていますし、特に観光地に行くと外国人を狙ったプロのスリが無数にいるので、常に気を張らなければいけませんでした。これには普段から注意が必要です。


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↑スリが特に多いマーケット。基本買い物はショッピングモールなので、まだ行ったことはありません。

参照URL フィリピンの治安|フィリピン留学情報