フィリピン医学留学Diary

フィリピン医学留学での様々な出来事を綴ります。

フィリピンの病院

フィリピンの医学留学を考える際に、そもそもフィリピンの医療施設はどうなんだと思われる方もいるかと思います。こちらの病院は格差社会の影響を強く受けていて、マニラ都心の近代的な総合病院から戦時中を思わせるような野戦病院までピンキリです。医療設備、治療の種類、医師の質、治療費は病院ごとに大きな差があり、階層によって受けられる医療が如実に変わります。フィリピンの医療事情を見ていると、世界でトップと評価されている日本のヘルスケアシステムに感動を覚えることも多いです。ではまず、マニラ都心にある有名な病院を紹介していきます。

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マカティにあるマカティメディカルセンター。自分は学期中頭痛が原因で神経内科MRIを受けに行ったことがあります。ここの医師の殆どはフィリピンで名が知れていて、アメリカ帰りの経歴の方が多かったです。MRIで2万5千円、10分の問診で5000円と高額でした。駐在されている日本人の方もよく訪れるようです。

 

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次はセントルークメディカルセンターです。この病院は有名なセントルーク大学医学部の直属でマニラに1つと僕の住むケソン市に一つあります。僕はケソン市の方に行ったことがありますが、入口がホテルのようで驚きました。セントルークメディカルセンターやマカティメディカルセンターは日本の有名な病院に引けを取らないと思います。

 

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UERMの私立病院。イースト大学も専属の病院を持っていて、4年生はアメリカかこの病院で1年間研修することになります。生化学の授業は病院であったので、毎週ここに足を運びました。個人的には好きませんが"Exceptional people, Extraordinary care"というのがうちの病院の指針のようです。

 

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フィリピンジェネラルホスピタル。フィリピン大学直属の病院です。ここはフィリピンで一番と言われる公立病院です。が、僕はボランティアでやりくりしているERで100時間研修紛いのことをしました。ERに関しては酷いものでした。隔離棟が足りない為、結核患者やエイズと思わしき患者がごちゃ混ぜです。感染予防もありはしない。僕がバイタルサインを取っていた小さな女の子がいたのですが、ある日ERに戻ると、彼女の死体が普通に置かれていてショックを受けました。吐血して、床が血だらけでした。そんなことが日常茶飯事で起きてました。フィリピンの悲しい現実です。

 

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他にもセブにあるセブシティメディカルセンターに訪れたことがあります。そこは政治家が支援金をくすねたせいで、病院が建て変れずにキャンプみたいな場所で医療行為が行われていました。ベッドが隅から隅まで置かれていて、人で溢れかえっていました。蚊やゴキブリもいっぱいいる。手術室にゴキブリがいたと知人から聞きました。僕はそこで2日ほど見学させていただいたのですが、そこでデング熱に感染したと思います。(帰国後発覚)

 

こちらの日本の保険会社関係の方から聞いた話ですが、クリニックによっては本来2000円もしないような施術に20万円として請求したりする医師が少なからずいます。また、田舎になると病院に医師がそもそもいないことや、医師が常勤しているはずなのにサボっていて病院にいない等といった考えられない事態が起きていて、助けられるはずの命が日々亡くなっているのが実情です。

 

フィリピンの病院に関する詳細はコメント欄を参照ください。