フィリピン医学留学Diary

フィリピン医学留学での様々な出来事を綴ります。

ケソン市イミグレーション注意!

マニラにはイミグレーションが2つありますが、学生VISAを専門とする部署はイントラムロスの本部ではなく、ケソン市にあります。語学学校であれ交換留学であれマニラの留学生はここで学生VISAの申請をすることになっています。
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先日ある手続きでケソン市のイミグレーションに行ったのですが危うく2万peso職員の一人からぼったくられるところでした。フィリピンでは公務員の給料が低く、汚職を働く人も少なくありません。イミグレーションでもそれは例外ではなく、特に現在ケソン市の職員の汚職が酷いです。今回問題になったのは本来支払うはずの金額より2万Peso多めに現地の職員に請求されて、政府の公式サイトの金額よりかなり高いと指摘してもそれは公式サイトが更新されていないからだと反論されました。不審に思い後日フィリピン人の友人を連れて出直したところ、その職員が嘘をついていたとわかりました。生憎彼の写真は取れませんでしたが、50代前後の中華系フィリピン人の男で、2階窓口を正面に左奥の窓付近のデスクで仕事をしています。ケソンのイミグレーションの窓口の電話応対もしているようなので、事前に電話で金額を確認したりすることは控えた方がいいと思います。
ちなみに、今回のような詐欺よりも、自分の書類の順番を早くするからお金を払えというケースの方が圧倒的に多いです。このようなことは勿論違法ですし、こういうことに手を染める職員はfixerとしてこちらで厳罰の対象になっています。窓口のすぐ横にもno fixerとfixerの摘発を促す下のようなポスターが貼られているものの、そのポスターのすぐ前で話を持ちかけられたこともあるほど野放しな状態が続いています。
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本件があった翌週も同じくケソンのイミグレーション学生VISAオフィス2階で、窓口の申請者の書類を担当している入口付近の別の男から手続きを早く済ませるようにするか聞かれました。fixerか確かめる意味で敢えて金額を聞いてから断りましたが、何も知らなければ金額の説明すらされることなく騙される方もいると思います。main officeの方にも何度か足を運びましたが、ケソンに比べると不正が少ない印象があります。一応main officeにはfixerなどの摘発に対応する部署(その働きに全く期待していませんが)が存在しているのが関係あるかもしれません。その一方、ケソン市の方は学生VISAのみの部署が孤立していて、本部からの監視の目が届きにくいこと。また申請者がフィリピンに来たばかりの英語のよくわからない若い外国人留学生ばかりで騙しやすい点がこのような事態を生んでいると思います。僕としても他の外国人被害者の為にも今回摘発しようかと悩んだのですが、職員達から目をつけられるのが怖いので断念し、このような形で記事にすることにしました。こちらの医学生及び留学生の皆様、ケソンのイミグレに行く際は十分お気をつけ下さい。

 

*余談ですが、イミグレーションに出向く際は長ズボンを必ず着用するのを忘れないで下さい。フィリピンのイミグレーションでは、こんなロクでもない職員が多いのに、我々には恥ずかし気もなく服装について四の五の言ってきます。僕は一度main officeの入口で帰されたので注意してください。